心を定めて
今日、九州南部が梅雨が明けたとの報道。例年より2週間遅れとのこと。
甚大な被害があった豪雨もこれで一息と思われるが。
しかし、まだ油断はできない。温暖化の影響は底知れないし、
コロナも感染が拡大中である。
この時期に適切な文ではないかもしれないが;
【心を定めて】松下幸之助氏の文。
嵐が吹いて川があふれて町が流され、だからその町がもうダメかといえば、
必ずしもそうではない。
十年もたてば、流れもせず、傷つきもしなかった町よりも、かえってよけいにきれいに、よけいに繁栄していることがしばしばある。
大きな犠牲で、たいへんな苦難ではあったけれど、その苦難に負けず、何とかせねばの思いにあふれて、みんなが人一倍の知恵をしぼり、人一倍の働きをつみ重ねた結果が、流れた町と流れなかった町とのひらきをつくりあげるのである。
一方はただ凡々。他方は懸命な思いをかけている。このひらきなのである。
災難や苦難は、ないに越したことはない。あわずにすめば、まことに結構。
何もなくて順調で、それで万事が好都合にゆけばよいのだが、そうばかりもゆかないのが、この世の中であり、人の歩みである。
思わぬ時に思わぬ事が起こってくる。
だから、苦難がくればそれもよし、順調ならばさらによし、そんな思いで安易に流れず、凡に堕さず、いずれのときにも心を定め、思いにあふれて、
人一倍知恵をしぼり、人一倍の働きをつみ重ねてゆきたいものである。
老生も、今の世情を鑑み、ただいまこのように心を定めたいと念じた次第。
しかし、いつまで続くかは定かではない。
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